【プロが実践】毎日の歯磨き、実は間違っていませんか?武蔵小杉の歯医者がアドバイス|武蔵小杉駅前の歯医者、パークシティ歯科

 

【プロが実践】毎日の歯磨き、実は間違っていませんか?武蔵小杉の歯医者がアドバイス|武蔵小杉の歯医者、パークシティ歯科

【プロが実践】毎日の歯磨き、実は間違っていませんか?武蔵小杉の歯医者がアドバイス

【プロが実践】毎日の歯磨き、実は間違っていませんか?武蔵小杉の歯医者がアドバイス


毎日どのように歯を磨いていますか?
「毎日歯を磨いているのに、虫歯をくり返す」「しっかり磨いているけれど、磨き残しを指摘される」といった経験がある方もいらっしゃるでしょう。
 
2022年(令和4年)の歯科疾患実態調査によると、1歳以上の方で毎日、歯を磨いている方の割合は約97%、1日2回以上歯を磨く方の割合は約80%と増加傾向にあります。

歯ブラシを持つ歯科衛生士の写真

歯磨きの習慣が身についている方が多い一方で、虫歯や歯周病にかかる方の割合は高く、ただ歯を磨いているだけでは、お口の病気を予防することができないことがわかります。
 
参考:厚生労働省「令和4年度 歯科疾患実態調査 結果の概要」表23より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/62-17b_r04.pdf
 
虫歯や歯周病予防の基本は「毎日の歯磨き」です。
ここでは、予防効果を高めるための「歯磨き習慣」についてお話しします。

■お口のトラブルの原因となる「間違った歯磨き」とは

歯磨きの目的は、歯の表面や歯と歯ぐきの境目に付着した「プラーク(歯垢)」を取り除くことです。
プラークは細菌のかたまりで、虫歯や歯周病の直接的な原因になります。
次のような歯磨きをしていると、予防効果が減少してしまう恐れがあるため、見直しましょう。

力を入れてゴシゴシと磨く

「汚れを落としたい」という一心で、強い力でゴシゴシと磨くと、歯の表面のエナメル質や歯ぐきを傷つけてしまう恐れがあります。
歯の表面に傷がつくと、できた傷に汚れが付着して、虫歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。
また、歯と歯ぐきの境目あたりを強く磨くと歯ぐきが下がり、歯の根元の虫歯や知覚過敏といった症状を引き起こすことになりかねません。
 
磨く力が強ければ強いほど汚れが落ちるというわけではありませんので、1本1本やさしく丁寧に磨くようにしましょう。
 

磨く時間が短い

お仕事や家事などで、時間に追われてしまい、歯磨きを短時間ですませている場合も注意が必要です。
歯磨きは1〜2本ずつに分けて、小刻みに動かしながら丁寧に磨くのが基本です。
すべての歯を磨き終わるまでには、3分は必要となります。
5分より短い時間しか歯を磨いていない方は、汚れをしっかりと落とせていない可能性があります。
 

歯ブラシが合っていない

お口に対して歯ブラシのヘッドが大きすぎると、奥の方をしっかりと磨けていない可能性があります。
また、歯ブラシの毛が硬いものを選んでいると、歯ぐきを傷つけてしまうことがあります。
毛先が広がった歯ブラシを使っている場合も注意が必要です。
毛束が開いていたり、毛先が外に反っていたりすると、しっかりと汚れを取り除くことはできないため、新しいものに交換しましょう。
 

歯間ケアを併用していない

歯ブラシだけでは、歯と歯のすき間(隣接面)の歯垢(プラーク)は6割程度しか落とせないことがわかっています。
デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、汚れの除去率は8割程度まで上がります。
歯ブラシだけを使うのではなく、デンタルフロスや歯間ブラシを追加して、汚れの除去率を高めましょう。
参考:神奈川県「今日から始めるすき間ケア」より
 
https://www.pref.kanagawa.jp/documents/37565/sukimacare_new.pdf
 

歯磨き粉を多くつけている

歯磨き粉をつけすぎると、泡が多くなり、ブラッシングが短時間になりがちです。
歯磨き剤なしでゆっくりと時間をかけてブラッシングをしてから、歯磨き粉を使用しましょう。
歯磨き粉の量は 、「毛先にほんの少しだけ」で十分です。

■効果的な歯磨きを実践しましょう

毎日の歯磨きをより効果的なものにするために、次のことを実践しましょう。
 

汚れが溜まりやすい場所を意識して磨く

次の場所には汚れが溜まりやすいため、特に丁寧に磨くようにしましょう。

  • ・奥歯の噛む面の溝
  • ・歯と歯のすき間
  • ・歯と歯ぐきの境目
  • ・歯並びが悪いところ

 
歯と歯の間にはデンタルフロスや歯間ブラシを、奥歯の裏側や歯並びの悪いところなどにはヘッドが小さく毛束が小さい「タフトブラシ」を使うのが効果的です。
 

お口に合うデンタルケア製品を選ぶ

お口の状態によって、適切な歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロス、歯磨き粉などは異なります。
歯ブラシは、奥歯に届くように小さめのヘッドのものを選びましょう。
前歯2本分くらいのサイズがおすすめです。
毛の硬さは、やや硬めで弾力性のあるものが理想ですが、歯ぐきに炎症が起きている場合はやわらかめのものを使用しましょう。
歯ブラシを背の方から見て、毛先がはみ出してきたら交換のタイミングです。
 

歯磨く順序を決めて丁寧に磨く

歯を磨く順序を決めておくと、効率的に磨くことができ、磨き残しを減らすことができます。
磨きにくい奥歯から磨くのがおすすめです。
 
歯を磨く際は、

  • ・力を入れすぎない
  • ・歯に対してブラシを直角に立てて小刻みに動かす
  • ・歯と歯ぐきの境目には45度の角度でブラシを当てる

といったことを実践しましょう。
鏡を使って目で見ながら磨くと、磨き残しが減ります。
 

お子様には仕上げ磨きをする

小さなお子様は力も弱く、手先が器用ではないため、一人ではしっかりと汚れを落とすことは困難です。
特に、生えかわりの時期は歯がない部分があったり、歯の高さがそろっていなかったりすることで、磨き残しが多くなる傾向にあります。
お子様のお口の中を清潔な状態に保つためには、保護者の方の仕上げ磨きが非常に重要です。
就寝前は特に丁寧に、磨くようにしましょう。

歯磨きで取り除けない汚れは歯科のクリーニングで落としましょう

毎日丁寧に歯を磨いていてもすべての汚れを落とすことは困難です。
歯磨きで落とせない汚れは、歯科のクリーニングで除去することが可能です。
定期的に歯科のクリーニングを受けることで、お口の中を清潔に保ちやすくなります。
また、定期的に歯科に通うことで、虫歯や歯周病の早期発見が可能となります。
虫歯や歯周病は初期の段階では自覚症状がなく、気付かないうちに進行するケースも少なくありません。
早期に発見しすぐに対処することで、歯へのダメージを抑えることになります。

歯磨きで取り除けない汚れは歯科のクリーニングで落としましょう

自己流の歯磨きではしっかりと汚れを落とすことができず、虫歯や歯周病のリスクを高めている可能性があります。
しばらく歯科に行っていないという方は、お口に合う歯磨きができているかどうかを歯科でチェックしてもらいましょう。
 
武蔵小杉の歯科「パークシティ歯科」では、歯磨きのアドバイスを行っています。
デンタルケア製品の選び方についても丁寧にお伝えしますので、どのようなことでもご相談ください。

この記事を監修した歯科医
-この記事を監修した歯科医-

パークシティ歯科 院長 吉井 健介

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