根管治療で歯が痛む理由と対策方法について|武蔵小杉駅前の歯医者、パークシティ歯科

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根管治療で歯が痛む理由と対策方法について|武蔵小杉の歯医者、パークシティ歯科

根管治療で歯が痛む理由と対策方法について

根管治療で歯が痛む理由と対策方法について


歯の神経が虫歯菌におかされてしまい、歯の根っこまで細菌がおよんだときは根管治療を行います。根管治療では麻酔をして治療をするため、通常は痛むことはありません。しかし、根管治療の治療中や治療後に歯が痛むこともあります。なぜ、麻酔をしている治療中や治療後に歯が痛むのでしょうか?
 
今回は「根管治療で歯が痛む理由」と歯が痛むときの対策方法についてご説明をさせていただきます。

根管治療のイラスト

■根管治療で痛みを感じるのはどんなとき?

根管治療で痛みを感じるケースとしては、主に以下の4つがあります。

①根管治療中に歯に痛みを感じる
②根管治療の根管充填後に歯の周辺(歯茎やあごの骨)に痛みを感じる
③根管治療の直後に歯の周辺(歯茎やあごの骨)に痛みを感じる
④根管治療完了後、歯の痛みがおさまらない

根管治療中に歯に痛みを感じる

根管治療を行う際には治療前に麻酔をするため、通常は治療中に歯が痛むことはありません。しかし、麻酔をしているにもかかわらず根管治療中に歯が痛むことがあります。
 
その理由は、虫歯菌や細菌によって根管内部がおかされ神経が炎症を起こしているためです。炎症が起きて神経が腫れていると痛みを過敏に感じやすくなります。このような状態では麻酔をしても、どうしても痛みがでてしまうことがあります。
 
あまりにも神経の炎症が強い場合は根管治療をいったん見送り、神経の炎症がおさまったのち、次回のご来院時から根管治療を進めていきます。

根管治療の根管充填後に歯の周辺(歯茎やあごの骨)に痛みを感じる

根管治療ではリーマーを使った清掃とお薬による洗浄をくりかえしたあと、最後に抗生剤や殺菌効果のあるお薬を根管内部に充填し、フタをします。このとき、歯茎やあごの骨など、歯の周辺組織に痛みを感じることがあります。
 
根管充填をしたあとに歯が痛む理由は、充填の際にお薬を根管内部にすき間なくぴったりと詰め入れるため、根管が圧迫されて歯の周辺の神経が刺激されることが原因です。根管充填後の痛みはほとんどのケースで治療後1~2日程度でおさまります。

根管治療の直後に歯の周辺(歯茎やあごの骨)に痛みを感じる

根管治療を行った直後に歯茎やあごの骨など、歯の周辺組織が痛むことがあります。
 
これは、根管治療では根管内部の神経を取り除く際に根管内部だけではなく歯のまわりの神経にも刺激が伝わってしまい、その刺激が治療後に痛みとなって残るためです。治療時に受けた刺激による痛みはおおむね1~3日程度でおさまることがほとんどです。

根管治療完了後に歯に痛みを感じる

根管治療が完了しているのに、治療をした歯がズキズキと痛むことがあります。
 
このようなケースでは根管内部の細菌がきちんと除去できていないおそれがあります。根管内部で細菌が再繁殖して炎症が起き、痛みを感じるのです。また、根管治療後に歯茎が腫れて歯が痛むときは歯の根の先(根尖:こんせん)に膿がたまって炎症が起きていることもあります。(=歯根のう疱:しこんのうほう)
 
根管治療完了後に痛みが長引く場合には、再治療になる可能性が高いです。歯根のう疱を発症しているケースでは歯茎を切開して根尖の膿をだす外科処置が必要になることがあります。

■寝られないほど歯が痛い!対策方法は?

根管治療後、根管内部や歯の根の先に炎症が起きると歯に強い痛みを感じることがあります。また、根管治療が必要になるほどの重度の虫歯では、寝れないほど歯が強く痛むことが珍しくありません。虫歯を放置してしまい、夜、痛みのあまり飛び起きてしまったご経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 
この項では、「歯に強い痛みを感じるときの応急処置的な対策方法」についてご紹介します。

頬の上からタオルを巻いた氷で冷やす

歯が痛いときには、頬の上からタオルを巻いた氷で冷やしてあげると痛みがやわらぎます。歯が痛む場合は炎症が起きていることが多いため、氷で患部を冷やすことで血流がおだやかになり、痛みが少しだけおさまる効果を期待できます。
 
もし、あまりにも歯が痛み、なおかつ、頬の上から冷やしても痛みが取れない場合は、氷を直接歯茎にあててもらってもかまいません。ただし、氷を歯ぐきにあてることでかえって歯がしみたり痛みが強くなる場合はすぐに中止してください。

温めるのはNG

歯が痛いときに患部を温めるのはNGです。温めることで血流が増えて神経が圧迫され、かえって痛みが強くなります。唐辛子などの刺激物も血流が良くなり痛みが増してしまうため、食べてはいけません。

根管治療で歯が痛む理由と対策方法について(まとめ)

根管治療で歯が痛む理由と歯が痛むときの対策方法についてご紹介をさせていただきました。
 
根管治療は無数の神経が通う根管内部の清掃を行うため、神経が刺激されて歯が痛むことがあります。また、根管治療後いつまでも歯が痛む場合には、根管内部の細菌が取り除けていない可能性が高いです。
 
治療後に歯の痛みや歯から膿がでるなどの異常が発生したときは、なるべく早く、治療を受けた歯科医院にご連絡ください。

この記事を監修した歯科医
-この記事を監修した歯科医-

パークシティ歯科 院長 吉井 健介

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