インプラント周囲炎とは|武蔵小杉駅前の歯医者、パークシティ歯科

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インプラント周囲炎とは|武蔵小杉の歯医者、パークシティ歯科

インプラント周囲炎とは

インプラント周囲炎とは


歯を失ったときの治療法としてインプラントを選択する方も多くなってきました。インプラントは、人工のインプラント体を顎の骨に埋め入れて半永久的に使えるとされている治療ですが、定期的な検診や適切なケアが必要です。そのケアを怠ると、天然の歯のように歯周病と同じような病気にかかり、インプラントが揺れたり、脱落の原因となったりしてしまいます。
今回は、インプラントがかかる病気であるインプラント周囲炎について、詳しく解説していきます。

自分の歯を指差す女性の写真

■インプラント周囲炎とは

インプラント治療をしたあと、磨き残しなどが多く不衛生な状態が続くと、インプラントと歯茎の間に細菌が侵入して炎症を起こす病気です。
口腔内にいる細菌が歯茎や顎の骨に炎症が起こす歯周病と原因や症状も似ており、進行するまで気が付かないといわれています。
 
インプラント周囲炎や歯周病の原因は細菌の住処となる歯垢が溜まることです。
インプラント体や歯と歯茎の間に溜まった歯垢は、毎日歯磨きをしていても7割ほどしか磨けていない、といわれています。この磨き残しの積み重ねで歯垢や歯石が溜まっていってしまうのです。
 
インプラント周囲炎も歯周病も自覚症状や痛みがあまりないので、出血や動揺などの症状が出たときには、重症化している場合が多いです。特にインプラントは人工の歯なので、痛みなどを感じにくいことがあり、適切な治療が遅れることがあります。
 
また、インプラント周囲炎は口腔内の磨き残しなどによる細菌によって罹患しますが、全身疾患や生活習慣にも深く関係している病気です。
糖尿病の方はインプラントの埋め入れ手術をした際に、骨の結合がうまく行われないことがあり、その場合はインプラント周囲炎にかかりやすくなります。
その他に喫煙や貧血などで酸素がいきわたらなくなると、インプラント治療した後に感染症を起こし、インプラント周囲炎になりやすくなる場合もあります。

インプラント周囲炎の治療法

インプラント周囲炎は完治が難しく、インプラント周囲炎になってしまい顎の骨が溶けている場合は、治療を続けてもインプラントを維持できる確率は少ない、とされており、完治する治療方法は見つかっていません。
治療法は病気の進行状況によって異なりますが、長期的に継続する治療となります。

初期 3㎜以下の歯周ポケット

歯周ポケットができはじめている状態です。インプラント周囲歯肉炎の状態で、自覚症状はなくとも歯茎の腫れや出血が起きているでしょう。
歯科医院で周りについた歯垢を取り除き、ブラッシング法をチェックしてもらって磨き残しやすい箇所をなくしましょう。また、毎日のケアでデンタルフロスや歯間ブラシの清掃補助用具を使うようにします。

中期 45㎜の歯周ポケット

歯周病ポケットが深くなって膿が出ることもあります。歯茎もブヨブヨと腫れて膿により口臭がするようになります。
毎日のケアを継続しつつ、炎症しているところに抗生物質を投与し、症状を診察するために通院回数が増えます。

後期 5㎜以上の歯周ポケット

歯周ポケットが5㎜以上あり、埋め入れたインプラントが露出したり、揺れたりするようになっている状態です。レントゲンを撮影すると、顎の骨の吸収が始まっていてインプラントを支えるための十分な骨がない場合もあります。上記のケアに加えて服薬をすることもあります。

手術が必要な場合

重度のインプラント周囲炎の場合、感染部位を外科的に取り除く必要があります。
また、顎の骨の吸収が進んでいる状態には、顎の骨を再生させる手術を取り入れてインプラントを長く使用できるようにします。
インプラントを使用できない診察された場合には、インプラント除去手術を行います。

インプラント周囲炎とは(まとめ)

歯周病と同じようにインプラント周囲炎も、一度なってしまうと、完治するのは難しい病気とされています。
インプラント前に歯周病がある場合は治療し、インプラント治療後は定期的な歯科検診と毎日丁寧なケアを心掛けて、半永久的といわれるインプラントを長持ちさせるようにしましょう。

この記事を監修した歯科医
-この記事を監修した歯科医-

パークシティ歯科 院長 吉井 健介

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