CAD/CAM冠のデメリット7選!割れる・耐久年数・やり直しなど後悔しないための注意点を徹底解説

「CAD/CAM冠は割れやすいって聞いたけど大丈夫?」「保険で安く治療できるのはいいけど、後悔しないか心配…」
そんな不安をお持ちの方に向けて、CAD/CAM冠のデメリットと注意点を分かりやすく解説します。
治療を検討中の方も、すでに治療を受けた方も、事前に知っておくことでトラブルを防げます。
CAD/CAM冠の基礎知識
CAD/CAM冠は、コンピューターで設計・切削加工して作る白いかぶせ物で、2014年から保険適用されています。
銀歯に代わる選択肢として人気ですが、審美性や費用の安さだけで選ぶと後悔することもあるため、特性を正しく理解しておくことが大切です。
CAD/CAM冠治療とは?保険適用の白い歯(かぶせ物)の特徴・注意点を徹底解説
CAD/CAM冠のデメリット7選
CAD/CAM冠のデメリットは、下記の7つです。
①プラーク(歯垢)がしみ込むため口臭や歯周病の原因となる
CAD/CAM冠は、表面に細かい傷がつきやすく、そこにプラークが溜まります。
汚れが内部にしみ込むため自分では綺麗にできないことがあります。
②強度が低く、割れる・欠けるリスクがある
金属やセラミックに比べて硬度が低いため、強い力がかかると割れやすい素材です。
特に以下のような方はリスクが高まります。
- 食いしばり・歯ぎしりの習慣がある
- せんべいや氷など硬いものをよく噛む
- 噛み合わせの力が強い
装着後2〜3年以内に割れるケースも報告されており、割れると基本的に修理はできず作り直しになります。
③経年劣化で変色しやすい
プラスチックを含む素材のため、コーヒー・お茶・赤ワインの色素沈着や喫煙による黄ばみ、素材自体の経年変化で変色が起こります。
装着から2〜3年ほどで色の変化が目立ち始めることが多く、完全に防ぐのは難しいのが実情です。
見た目の白さを長く保ちたい方は、自費のオールセラミックも選択肢になります。
④外れる・取れやすい(脱離トラブル)
樹脂を含む素材の特性上、接着剤との相性によって外れやすいことがあります。
原因は主に、素材と接着剤のなじみにくさ、歯を削る量が多いことによる支持面積の変化、食いしばり・歯ぎしりによる継続的な負荷です。
外れた場合は早めに歯科医院へ相談しましょう。
⑤銀歯より健康な歯を削る量が多い
割れを防ぐために一定の厚みが必要なため、銀歯より歯を多く削ることになります。
削った歯は元に戻せないため、将来の再治療のたびに歯質が失われるリスクも。
神経が残っている歯では、深く削ることで神経を傷める可能性もあるため、削る量は事前に歯科医師へ確認しておくと安心です。
⑥強い力がかかる奥歯にはあまり向かない
奥歯は噛む力が最も強くかかる部位で、割れ・欠けのリスクが高まります。
保険適用は条件付きで第一大臼歯まで広がっていますが、歯ぎしりの癖がある方や噛み合わせが強い方は、歯科医師から適応外と判断されることもあります。
⑦色見本が限られ、周囲の歯と馴染みにくい
色は既製の色見本から選ぶ仕組みのため、自分の歯の色に完全には合わせられません。
特に前歯など目立つ部位では色の違いが気になりやすく、経年でさらに色差が広がることもあります。
見た目を最優先するなら、自費セラミックも検討する価値があります。
当院が保険の白い詰め物やかぶせ物(CAD/CAM冠・インレー)を行っていない理由
CAD/CAM冠のリスクを考慮し、あえて銀歯治療を選択し続けている歯科医院もあります。
当院もその歯科医院の1つです。気になる方はこちらもご覧ください。
当院が保険の白い詰め物(CAD/CAM冠)を行っていない理由はこちら
耐久年数と長持ちさせるコツ
平均的な耐用年数
目安は5〜7年程度ですが、噛み合わせの強さ、歯ぎしりの有無、メンテナンスの頻度、歯磨きの質によって差が出ます。
定期検診で早期に問題を見つけることが、寿命を延ばす鍵です。
歯ぎしり対策
歯ぎしりは通常の噛む力の数倍の負荷がかかるため、CAD/CAM冠の寿命を大きく縮めます。
ナイトガード(就寝時のマウスピース)の使用と、3〜6か月ごとの定期検診が最も効果的な対策です。
CAD/CAM冠・銀歯・セラミックの比較表
| CAD/CAM冠 | 銀歯 | セラミック | |
|---|---|---|---|
| 素材 | ハイブリッドレジン | 銀合金 | 陶材 |
| 見た目 | 白い(やや控えめな透明感) | 銀色で目立つ | 白く透明感が高い |
| 耐久性 | やや割れやすい | 高い | 高い |
| 変色 | しやすい | しにくい | しにくい |
| 保険適用 | ○(条件あり) | ○ | ×(自費) |
| 費用目安(1本) | 5,000〜1万5,000円程度 | 保険内 | 5万〜15万円程度 |
| 金属アレルギー | 心配なし | リスクあり | 心配なし |
費用重視ならCAD/CAM冠、強度・見た目を最優先するならセラミック、奥歯で力が強くかかる部位は金属冠も選択肢になります。
自分の予算や噛み合わせ、生活習慣に合わせて歯科医師と相談しながら選びましょう。
よくある質問
Q. CAD/CAM冠が取れやすいのはなぜですか?
金属に比べて接着力がやや弱く、歯ぎしり・硬い物を噛む習慣・噛み合わせの乱れ・かぶせ物の適合精度などが重なると外れやすくなります。
歯ぎしりがある方はナイトガードの使用が有効です。
Q. CAD/CAM冠を前歯に使うのはおすすめできませんか?
前歯にも噛む力がかかるため、割れ・欠けのリスクはあります。
また色見本が限られ、周囲の歯との色差が気になることも。
保険条件を満たせば選択肢にはなりますが、見た目を最優先する場合は自費セラミックの方が満足度が高い傾向にあります。
まとめ:CAD/CAM冠のデメリットを知って後悔しない選択を
CAD/CAM冠は費用を抑えて白い歯を手に入れられる一方、強度や変色といった特有のデメリットもあります。
メリット・デメリットの両方を理解したうえで、自分に合った素材かどうかを歯科医師とよく相談して選びましょう。



















