CAD/CAM冠と銀歯のどっちがいいの?違いをメリット・デメリットと合わせて徹底解説

「詰め物、CAD/CAM冠と銀歯どっちを選べばいいの?」「費用や見た目の違いはわかるけど、自分にはどちらが合っているんだろう…」
そんな方に向けて、CAD/CAM冠と銀歯それぞれの特徴を比較しながら分かりやすく解説します。
CAD/CAM冠とは?
CAD/CAM冠は、セラミック粉末とプラスチック(レジン)を混合した「ハイブリッドレジン」を、コンピューター制御の機械で削り出して作る白いかぶせ物です。
従来は保険で銀歯しか選べませんでしたが、2014年以降に保険適用の範囲が広がり、条件を満たせば白いかぶせ物を保険内で選べるようになりました。
保険適用の対象部位:上下の小臼歯(4番・5番)と上顎の第一大臼歯(6番)が中心です。
ただし対合歯の状態やかみ合わせによっては適用外になることもあるため、事前に歯科医師への確認が必要です。
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銀歯とは?
銀歯は、正式には「銀合金」と呼ばれる金属製のかぶせ物です。
日本の保険診療で長年使われてきた実績があり、硬度が高く、噛む力が強くかかる奥歯にも適しています。
前歯から奥歯まで部位を問わず幅広く使え、ブリッジの土台としても利用されます。
CAD/CAM冠のメリット・デメリット
メリット
- 自然な見た目:歯の色に近い白さで、金属のように目立たない
- 金属アレルギーの心配がない:金属を一切使わないため安心
デメリット
- 割れやすい:金属に比べ硬度が低く、歯ぎしりや硬い食べ物で割れ・欠けのリスクがある
- 変色しやすい:プラスチック成分が水分を吸収するため、装着から2〜3年ほどで黄ばみや変色が出やすい
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銀歯のメリット・デメリット
メリット
- 費用が安い:3割負担で1本あたり約3,000〜5,000円程度と、CAD/CAM冠より抑えられる
- 強度が高い:金属製で割れにくく、奥歯の強い噛む力にも耐えられる
- 歯を削る量が少ない:薄くても強度を保てるため、歯への負担を抑えられる
デメリット
- 見た目が目立つ:口を開けたときに銀色が目立ちやすく、経年で酸化してくすむこともある
- 金属アレルギー・歯茎の黒ずみのリスク:金属イオンが溶け出し、アレルギー症状や「メタルタトゥー」と呼ばれる歯茎の黒ずみを引き起こすことがある
- 虫歯が再発しやすい:接着セメントが経年劣化して隙間ができ、そこから細菌が侵入して二次カリエスにつながりやすい
CAD/CAM冠と銀歯の比較表
| 比較項目 | CAD/CAM冠 | 銀歯 |
|---|---|---|
| 見た目 | 白く自然 | 銀色で目立つ |
| 耐久性 | やや低い(割れやすい) | 高い(変形しにくい) |
| 変色 | 2〜3年程度で生じやすい | しにくい(ただし酸化でくすむ) |
| 費用(3割負担・1本) | 約5,000〜15,000円 | 約3,000〜5,000円 |
| 金属アレルギー | 心配なし | リスクあり |
| 二次虫歯のリスク | ある(吸水による劣化) | ある(セメント劣化による隙間) |
| 削る歯の量 | やや多い | 少ない |
見た目を優先するならCAD/CAM冠、費用の安さと強度を優先するなら銀歯が向いています。
ただしどちらも、長期的には交換や再治療が必要になる可能性がある点は共通しています。
当院が保険の白い詰め物やかぶせ物(CAD/CAM冠・インレー)を行っていない理由
実際に、こうした理由からCAD/CAM冠の導入をあえて行わず、銀歯治療を継続している歯科医院もあります。
当院もその歯科医院の1つです。その考え方についてご覧ください。
当院が保険の白い詰め物(CAD/CAM冠)を行っていない理由はこちら
第3の選択肢:セラミック(自費診療)
保険診療の2つの素材にはそれぞれ限界があるため、より高品質な選択肢として自費の「セラミック(ジルコニアなど)」もあります。
- 天然歯に近い白さと透明感を長期間キープできる
- 金属を使わないためアレルギーの心配がない
- 表面が滑らかでプラークが付きにくく、二次虫歯のリスクが低い
- 寿命の目安は10〜20年と長い
費用は1本8万〜15万円程度と高額ですが、審美性・耐久性・虫歯予防のすべてを重視したい方には検討する価値があります。
よくある質問
Q. 4番・5番の歯を銀歯にすると目立ちますか?
真正面からは見えにくいものの、大笑いしたときや会話中に口を大きく開けた際には見えやすい位置です。
写真撮影などで気になる方も少なくありません。
Q. 歯をすべて銀歯にするとどんなデメリットがありますか?
金属イオンの溶出量が増えるため金属アレルギーのリスクが高まるほか、歯茎の黒ずみ、複数箇所での二次虫歯、見た目の印象などが懸念点として挙げられます。
Q. 銀歯を入れると味が変わることはありますか?
金属イオンの溶出による違和感や、噛み合わせの変化による食感の違いを感じる方がいます。
多くは時間とともに落ち着きますが、気になる場合は歯科医師に相談しましょう。
まとめ:CAD/CAM冠と銀歯の違いを把握して自分に合った選択を
CAD/CAM冠と銀歯には、それぞれ見た目・耐久性・費用の面で異なる強みがあります。
ご自身が何を優先したいか(見た目・費用・耐久性)を整理したうえで、担当の歯科医師と相談しながら選びましょう。



















