町の歯医者さんの看板に「小児歯科」と書かれているのを見たことがある方も多いかと思います。

小児歯科とは、その名前のとおり、子どもを対象にした歯科です。

ここで気になるのが「小児歯科って何歳から何歳まで通えるの？」という点です。お子様をお持ちの方は特に知りたい情報ですよね。

今回は「小児歯科は何歳から何歳までが対象なのか」および「小児歯科で行う診療内容」についてご紹介いたします。

小児歯科は何歳から何歳まで通うことができるの？

乳歯が生える0歳から中学生・高校生くらいまでが一般的です

小児歯科は何歳から何歳までが対象年齢なのか、という点ですが、歯科医院によって対象となる年齢に多少の違いあります。

一般的には乳歯が生え始める生後6か月ごろ（0歳）から、すべての歯が乳歯から永久歯に生え変わる13～14歳ごろまでが小児歯科の対象年齢とされています。

このため、小児歯科の診療科目をかかげる歯科医院では、

0歳から中学生もしくは高校生まで

を対象年齢としていることが多いです。ただし、歯科医院によっては0歳から成人になる20歳までを小児歯科の対象年齢にしているところもあります。

小児歯科で行う診療内容について

予防、診察、治療が基本となります

小児歯科で行う診療内容についてですが、診療自体は大人の一般歯科と大きな違いはありません。

成人と同様に虫歯の予防のための定期検診を行い、ご来院時には診察・必要があれば検査をし、虫歯があるときには治療を行います。

一般歯科では大人と子どもの診療内容に違いはありませんが、歯列矯正に関しては子どもの場合は成長に合わせて第1期と第2期に分けて治療を行うことが多いです。

矯正に使う器具も小児矯正と成人矯正では異なる器具を使うケースがあります。（特に第1期治療の場合）

フッ素塗布およびシーラント

一般の歯科治療では大人と子どもで大きな違いはありませんが、小児歯科ではフッ素塗布およびシーラントを行うのが特徴のひとつです。

子どもの乳歯は歯質（歯の組織）が未完成であり虫歯になりやすいです。

また、子どもは自分自身できちんと歯を磨くことができず、磨き残しが原因で虫歯になることがあります。

このため、虫歯をふせぐ方法として歯の再石灰化をうながす作用と歯質強化作用があるフッ素塗布を行います。

シーラントとは、プラスチック樹脂を磨きにくい歯のかみ合わせ面の溝に詰める治療です。あらかじめ歯の溝をふさいでおくことで虫歯にかかりにくくします。

虫歯になりやすい食べ物・飲み物

砂糖の摂取はなるべくおひかえください

砂糖たっぷりのお菓子やジュースは虫歯菌の活動を活発化させ、虫歯を発症しやすくなります。虫歯予防のため、お子様の過度の砂糖の摂取はなるべくひかえるようにしてください。

もし、甘い物を食べたりジュースを飲んだときには歯磨きをさせるようにしましょう。

甘い物の中でも特に虫歯になりやすいのが飴玉やキャラメル、チューイングキャンディーなどのお菓子です。

これらは砂糖がたっぷりふくまれているほか、お口の中に長い時間とどまっているため、特に虫歯になりやすいです。

たまにおやつとして食べる程度であれば仕方がありませんが、お子様に毎日のように飴玉やキャラメルを与えるのはよくありません。

スポーツドリンクや100%ジュースも要注意です

スポーツドリンクや果汁100％のジュースは健康的、というイメージがあります。

ところが、スポーツドリンクは一般的な物で350ml中（1缶）に15～20g程度の砂糖がふくまれています。

果汁100％のジュースもショ糖やブドウ糖、果糖などの糖分が多くふくまれているため、虫歯になりやすいです。

健康に良さそうだから、という理由でお子様にこれらのドリンクを与えていると虫歯の発症率が高くなります。ご注意ください。

小児歯科は何歳から何歳まで？年齢制限はあるの？（まとめ）

小児歯科の対象年齢および診療内容、子どもの虫歯予防についてご説明をさせていただきました。

武蔵小杉パークシティ歯科医院ではお子様を対象にした小児歯科治療を行っています。お子様のかかりつけの歯医者さんを探している方、歯科検診をご希望の方はお気軽にご相談ください。